stb -名前のついた印刷スタイル-


私(ウチの会社)は基本的に「stb」は使わず「ctb」です。
しかし、電子納品対応の事もあり、
これからカラーでの印刷も増えてくる(?)であろうし、使わないと忘れると思い、「stb」について復習。

AutoCADのソフトに添付の「クイックアンサー」
AutoCADのHELP

WEBからは、
Autodesk様のTechnical Q&A
AUG-JP
mura's home
めぐめぐのお部屋
LISPWEB
HOKUTO CAD
建築設備CADの情報(CADWe’ll CAPE等)
Adec'K
Kju FACTORY
を、参照させて頂きました。

他にも、
三馬力様 (2006.10追加)
Autodesk -Technical Q&A-様 (2006.12追加)
にて記述を確認。

・印刷設定3種
私の解釈によりまとめたものです

ctb -色従属印刷スタイル-
色ごとにペン設定をする
作図画面上で視覚的に太さを連想できる
色によって印刷時のペン太さが決定
見た目の同じ色で、印刷時の太さを変えることが出来ない


stb -名前のついた印刷スタイル-
名前のついたペン設定を作り画層ごとやオブジェクトごとに割り当てる
(印刷スタイルテーブルの中の印刷スタイルを割り当てる)
オブジェクトごとに設定を変えられる為、細かい設定が可能
システム変数「LWDISPLAY」を「1」にすれば、画面上で太さの確認が可能
ペン設定は作図色とは関係しない
画面上の同じ色でも、印刷時の太さや濃淡度を変えることが出来る


線の太さコントロール
画層ごと・オブジェクトごとに太さをプロパティで設定する
オブジェクトごとに設定を変えられる為、細かい設定が可能
システム変数「LWDISPLAY」を「1」にすれば、画面上で太さの確認が可能
印刷設定ファイルじゃなく、図面データ内にて管理
印刷設定ファイルの設定がいらない
他図面との統一化が図れない
修正がたいへんである
色・濃淡度の設定が出来ない

システム変数 LWDISPLAY
 0 --- オフ(線の太さを画面表示に反映しない)
 1 --- オン(線の太さを画面表示に反映する)

←2002の設定ボタン

←2007の設定ボタン

印刷ダイアログで、[線の太さの尺度を有効]チェック ボックスにチェックすると、
 ページ設定で設定されている用紙サイズに対して、ペン太さも比例する。
 (A3印刷の場合、A1印刷の2分の1)
 ペーパー空間からの印刷が前提。
 「尺度自動調整」にすると、極細の線で印刷される。
  ↑めぐめぐのお部屋様の掲示板で、ツキノ様が書き込んでおられたものです。



・設定方法(コマンド)

ctbファイル
  ↓
stbファイル
convertctb
既存のctbファイルをstbファイルに変換する


ctb設定の図面ファイル
  ↑↓
stb設定の図面ファイル
convertpstyles
ctbに設定されている図面ファイルではstbは使用できない。
また、stbに設定されている図面ファイルではctbは使用できない為、
図面ファイルの設定を変更する。


設定ファイルの編集
stylesmanager
エディターにて編集

既存のctbに設定されている図面ファイルを、stbに設定するには
convertctb でその図面で使用されているctbファイルをstbファイルに変換し、
onvertpstyles で図面の設定をstbに変換する。



・関連TOOL
私が確認できたものです
-この他にもあると思われます-

AcadRemocon
色従属→名前の付いた印刷スタイル使用可能図
電子納品レイヤー作成&移動支援


QuickDraft
色従属印刷スタイルを名前のついた印刷スタイルに変換




・印刷時の線の太さの優先順位

mura's homeの掲示板でJWXの古川様が書き込んでおられたものです。

低い


高い
標準の太さ
ByLayer図形の画層設定
図形ごとの設定
印刷スタイルテーブル




上記の皆様、
大変役立つ情報ならびにTOOLの公開、まことに有難う御座います。m(..)m

・あとがき(私的な感想)

カラー印刷の場合や、細かい設定が必要な場合はstbは便利だ。
モノクロ印刷の場合、表示色を気にしないで作図出来るのも長所だろう。

だが、外部とデータのやりとりをする場合はどうだろう?

私の周りは、まだstbは浸透していない‥。

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この情報は、2006年.9月現在のものです。
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